※澤宗紀が11月バトラーツ解散興行後に引退することを発表した時のマイク。
「僕がプロレスをやっている意義はバトラーツという会社を大きくすることでした。20代半ばから30代前半まで毎日をその時間につぎ込みました。結果的にクローズしてしまいますけども。僕はプロレスありきの団体ではなく、バトラーツという自分の大好きな団体ありきのプロレスだったので、バトラーツが終わった後のことは、例えばどこか他の団体に入ったりだとかそういうことは全く自分でイメージがつきません。
あと毎試合毎試合引退試合のつもりでやりすぎぐらいがちょうどいい闘いをと公言してきましたが、やっぱりやりすぎたかなと。その代償がいま体にきています。その辺を含めまして、バトラーツ11月5日新宿大会解散興行。これを絶対成功させて、その数日後に僕も引退しようと思います。
本当は11月5日バトラーツと一緒に引退しようかと思ったんですけど、そうするとやっぱり11月5日のテーマが解散なので、僕の引退も入るとちょっと焦点がぶれてしまうので。
ジムを見送り、石川屋を見送り、吉川祐太を見送り、及川千尋を見送り、矢野啓太も退団し、みんな一人一人見送ってきました。最後に格闘探偵団バトラーツという、僕が大好きだった団体を見送って選手生命を終わろうと思います。僕のキャリアはバトラーツと共に。
その代わり11月までまだ2カ月あります。僕はバトラーツの闘う営業。闘う広告塔として、いろいろ場所でやりすぎぐらいがちょうどいい闘いをして、宣伝をして、解散興行は意地でも満員にして、笑って、お祭り騒ぎでバトラーツを見送っていきたいと思います!」
前にプロレス見てからどのくらい経つだろう。
このまま卒業してしまおうか…でも、あとひとつ…いや、あとふたつだけ!
惚れたレスラーが愛した団体の最後と、惚れたレスラー自身の最後と…。
そんな訳で久しぶりの観戦は、バトラーツ最終興行と澤宗紀引退試合。
「澤宗紀ありき」の自分なため、2興行スポットでまとめさせて頂きます。
『バトラーツ最終興行 Once upon a time BATTLARTS』
11月5日(土)19:00~ 新宿FACE
フェイスは何処も開場遅いし、今日は特に混雑するだろうなあ。
チケット会場引き替えだから早く行って並ばなくちゃ。…あらら?
開場前に7階受付で当日券と予約券の販売があり、開場時間も繰り上げ。
係の誘導に従って行列が順次会場行きエレベーターに整然と乗り込んだという。
(プロレス団体らしからぬ)迅速で手際の良い素敵な対処方法に感心。
素敵といえば、チケット引き替えテーブルには澤さん自らが座ってらした。
大切な日の大切な試合を控えて「いつもありがとうございます!」と爽やかな笑顔。
壁に向かって精神統一とかしなくて良いの?(多分それはないだろう)
開始前のリングでは、池田と日高がみっちりスパーリング。
カメラを向けている私に気付いた池田氏がVサイン。ありがとうございます(笑)
【ダブルメインイベント / 1】○澤宗紀 vs ●スルガマナブ ※21分21秒 お卍固め
両メインとも対戦相手が「犬猿の仲」憎らしく思うヤツほど手が合うのは何故なんだろう。
そしてスルガマナブ。…より原学という名前の方がいまだに馴染み深く思い入れがある。
大人の事情でビッグマウスラウドの星になり損なったけど、フーテンに落ち着いて何よりだわ。
澤とマナブの対決は2007年獅子王杯が面白かったなあ。もうハチャメチャで熱くてねえ。
あの時は時間切れ引き分け。今回は完全決着で澤がマナブを下した。マナブのリベンジは?
などと、つい次があるような気が。でも、終わった後の迷子のようなマナブの顔見て現実に。
嗚呼、そうなのだ。「最後の対決」は、重くゴヅゴツして男くさい試合だった。…さよならだね。
照明落とした会場、リング中央スポットライトに照らされひとり立ち四方に深々と頭を下げた石川。
どんな派手なセレモニーよりも胸を打つ、記憶に記憶に刻まれる幕切れだったと私は思う。
ごく最近のバトラーツしか知らない自分ですが、楽しくてお気に入りの団体でした。
ありがとうございました!
澤さんの常日頃の言動から、選手生命がそう長くない人と薄々感じてはいたけれど。
闘うリングに事欠かない売れっ子選手だから、バトラーツが消えてもまだもう少し見ていられるかと。
考えが甘かった。そして引退の日がやってきた。澤さんの決意を受けとめ、笑顔で見送ろう!
『ZERO1 / YARISUGI FOREVR II』 11月9日(水)18:30~後楽園ホール
久しぶりの後楽園。このチケットも当日引き替えだったため、開場前に到着して…さて。
少し早いけど5階でチケット受け取れるかしら。あらら?澤さんが目の前にいるし。
何やら手違いがあり1階窓口まで下りてきた様子。
声を掛けると「あ!ちょうど良かったです!」爽やかに言われ、その場でチケット引き替え。
最も大切な日の最も大切な試合を控えているのに駆けずり回ってる澤さんって一体。
壁に向かって精神統一とか…ないわなあ(苦笑)
【メイン / YARISUGI FOREVER ~澤宗紀 引退試合~】
●澤宗紀(バトラーツ) vs ○日高郁人 ※29分13秒 野良犬ハイキック→KO
正直、この日は朝から気を抜くと涙が出そうだった。前振り映像がまた泣かせる作りだ。
我慢だ。リボルバー・ジャンキーズのイントロで…うわあダメだダメだ、泣いちゃイカン。
澤入場からリングイン、コール、紙テープの嵐。しかし何だろうね、この言いようのない感情。
頭で理解していても、惚れたプロレスラーの引退がこんなにキツいとはねえ。
じっくりした攻防は集中して見られた。何故かフラッシングエルボーで涙が溢れた。
ワチャワチャしたムーブに「バカだなあ(褒め言葉)」今までの試合がオーバーラップした。
驚いたのは雪崩式フランケンシュタイナー。ええっ?澤のは初めて見た気がする…?
やった事なくても勢いでやっちゃうような人だけど(失礼)色んな引き出しを持っていたんだね。
時間よ止まれ…なんて無茶な願いは叶わず、普通なら長丁場の試合時間があっという間。
次は無いんだ。そう納得させられた激しくキビシイ試合だった。
思いを断ち切る見事な試合をした相棒の日高選手に大いなる感謝と大きな拍手を贈ろう。
満足した。ハチャメチャで、熱くて、面白く楽しくて、澤宗紀というプロレスラーが大好きだった。
澤に「痛いけど楽しいー!」って顔されたら、こっちも「きゃー楽しいー!」ってなるよね。
巧いとか強いとか関係ない。楽しいから好き。
澤さん、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました!
【オマケ / ちょっとだけ振り返る】
越谷祭りでのバトラーツ、おもしろかったなあ。
この4人の対戦を見たのはこれが最初で最後だったけれど、大好きな試合。
地下の澤は一味違う。
地下プロレスが澤さんに惚れ込んだきっかけ。笑いながら何処かギラついたものがあったなあ。
新しめなファンの私ですら語り尽くせないほど沢山の思い出がよみがえりウルウル…。
でも澤さんの言葉を借りれば「しめっぽいのはナシ!」という訳で、
最後はこの画像を貼ってお別れしよう。
カメラを向けると、いつもこんな顔だよ。澤さん、本当にありがとうございました(笑)
「僕がプロレスをやっている意義はバトラーツという会社を大きくすることでした。20代半ばから30代前半まで毎日をその時間につぎ込みました。結果的にクローズしてしまいますけども。僕はプロレスありきの団体ではなく、バトラーツという自分の大好きな団体ありきのプロレスだったので、バトラーツが終わった後のことは、例えばどこか他の団体に入ったりだとかそういうことは全く自分でイメージがつきません。
あと毎試合毎試合引退試合のつもりでやりすぎぐらいがちょうどいい闘いをと公言してきましたが、やっぱりやりすぎたかなと。その代償がいま体にきています。その辺を含めまして、バトラーツ11月5日新宿大会解散興行。これを絶対成功させて、その数日後に僕も引退しようと思います。
本当は11月5日バトラーツと一緒に引退しようかと思ったんですけど、そうするとやっぱり11月5日のテーマが解散なので、僕の引退も入るとちょっと焦点がぶれてしまうので。
ジムを見送り、石川屋を見送り、吉川祐太を見送り、及川千尋を見送り、矢野啓太も退団し、みんな一人一人見送ってきました。最後に格闘探偵団バトラーツという、僕が大好きだった団体を見送って選手生命を終わろうと思います。僕のキャリアはバトラーツと共に。
その代わり11月までまだ2カ月あります。僕はバトラーツの闘う営業。闘う広告塔として、いろいろ場所でやりすぎぐらいがちょうどいい闘いをして、宣伝をして、解散興行は意地でも満員にして、笑って、お祭り騒ぎでバトラーツを見送っていきたいと思います!」
前にプロレス見てからどのくらい経つだろう。
このまま卒業してしまおうか…でも、あとひとつ…いや、あとふたつだけ!
惚れたレスラーが愛した団体の最後と、惚れたレスラー自身の最後と…。
そんな訳で久しぶりの観戦は、バトラーツ最終興行と澤宗紀引退試合。
「澤宗紀ありき」の自分なため、2興行スポットでまとめさせて頂きます。
『バトラーツ最終興行 Once upon a time BATTLARTS』
11月5日(土)19:00~ 新宿FACE
フェイスは何処も開場遅いし、今日は特に混雑するだろうなあ。
チケット会場引き替えだから早く行って並ばなくちゃ。…あらら?
開場前に7階受付で当日券と予約券の販売があり、開場時間も繰り上げ。
係の誘導に従って行列が順次会場行きエレベーターに整然と乗り込んだという。
(プロレス団体らしからぬ)迅速で手際の良い素敵な対処方法に感心。
素敵といえば、チケット引き替えテーブルには澤さん自らが座ってらした。
大切な日の大切な試合を控えて「いつもありがとうございます!」と爽やかな笑顔。
壁に向かって精神統一とかしなくて良いの?(多分それはないだろう)

カメラを向けている私に気付いた池田氏がVサイン。ありがとうございます(笑)
【第1試合】 ○矢野啓太 vs ●竹嶋健史 ※9分06秒 エルボースマッシュ→KO
この試合を見ながら、2/27北千住大会を思い出していた。
タッグであたった澤に「バトラーツが無くなるのが悔しくないのか!」と問われた竹嶋。
何も感じてない筈はないだろうけれど、見る側からしたら「な~んにも考えてませ~ん」
そんな風にしか思えず、ただ淡々とこなしているようで。2月から全然進歩してない…。
竹嶋は自分から熱を作れない子なんだなあ。良い子なんだけどね。それだけじゃダメね。
矢野はワケわからん方向ながら、逞しくなった太ももにビックリ。やはりプロレスラーだわ。
以下の試合は割愛。雫、小野、山本がグッジョブ!
どのカードもおもしろかったけれど、ここに鈴木秀樹が入っていたらなあと。
超満員のお客さんに鈴木の怪物ぶりを見て欲しかった。
【第2試合】○華名 vs ●雫あき ※9分14秒 腕固め

タッグであたった澤に「バトラーツが無くなるのが悔しくないのか!」と問われた竹嶋。
何も感じてない筈はないだろうけれど、見る側からしたら「な~んにも考えてませ~ん」
そんな風にしか思えず、ただ淡々とこなしているようで。2月から全然進歩してない…。
竹嶋は自分から熱を作れない子なんだなあ。良い子なんだけどね。それだけじゃダメね。
矢野はワケわからん方向ながら、逞しくなった太ももにビックリ。やはりプロレスラーだわ。
以下の試合は割愛。雫、小野、山本がグッジョブ!
どのカードもおもしろかったけれど、ここに鈴木秀樹が入っていたらなあと。
超満員のお客さんに鈴木の怪物ぶりを見て欲しかった。
【第2試合】○華名 vs ●雫あき ※9分14秒 腕固め
【第3試合】○小野武志、土方隆司 vs ●田中純二、真霜拳號 ※14分34秒 タコがらみ
【第4試合】9分14秒 ドラゴンスープレックス→KO
○アレクサンダー大塚、竜司ウォルター vs スーパータイガー、●三州ツバ吉
【第5試合】○田中稔、日高郁人vs 臼田勝美、●山本裕次郎 ※18分23秒ミノルスペシャル
○アレクサンダー大塚、竜司ウォルター vs スーパータイガー、●三州ツバ吉
【第5試合】○田中稔、日高郁人vs 臼田勝美、●山本裕次郎 ※18分23秒ミノルスペシャル
【ダブルメインイベント / 1】○澤宗紀 vs ●スルガマナブ ※21分21秒 お卍固め
両メインとも対戦相手が「犬猿の仲」憎らしく思うヤツほど手が合うのは何故なんだろう。
そしてスルガマナブ。…より原学という名前の方がいまだに馴染み深く思い入れがある。
大人の事情でビッグマウスラウドの星になり損なったけど、フーテンに落ち着いて何よりだわ。
澤とマナブの対決は2007年獅子王杯が面白かったなあ。もうハチャメチャで熱くてねえ。
あの時は時間切れ引き分け。今回は完全決着で澤がマナブを下した。マナブのリベンジは?
などと、つい次があるような気が。でも、終わった後の迷子のようなマナブの顔見て現実に。
嗚呼、そうなのだ。「最後の対決」は、重くゴヅゴツして男くさい試合だった。…さよならだね。
【ダブルメインイベント / 2】 ○石川雄規 vs ●池田大輔 ※15分34秒 裸絞め
こだわるファイトスタイルの色は違っても、どこか似てるし同じにおいがする。
くたびれた雰囲気で頭髪寂しく身体タルタルでも格好良く色気すら感じる。
不思議だね。おもしろいね。それが若い子と比べて築いてきたものの差なんだろうね。
大人げないオヤジたちの対戦が一番心に響いたなあ。「これにて終了」と納得の試合。
こだわるファイトスタイルの色は違っても、どこか似てるし同じにおいがする。
くたびれた雰囲気で頭髪寂しく身体タルタルでも格好良く色気すら感じる。
不思議だね。おもしろいね。それが若い子と比べて築いてきたものの差なんだろうね。
大人げないオヤジたちの対戦が一番心に響いたなあ。「これにて終了」と納得の試合。








照明落とした会場、リング中央スポットライトに照らされひとり立ち四方に深々と頭を下げた石川。
どんな派手なセレモニーよりも胸を打つ、記憶に記憶に刻まれる幕切れだったと私は思う。
ごく最近のバトラーツしか知らない自分ですが、楽しくてお気に入りの団体でした。
ありがとうございました!
澤さんの常日頃の言動から、選手生命がそう長くない人と薄々感じてはいたけれど。
闘うリングに事欠かない売れっ子選手だから、バトラーツが消えてもまだもう少し見ていられるかと。
考えが甘かった。そして引退の日がやってきた。澤さんの決意を受けとめ、笑顔で見送ろう!
『ZERO1 / YARISUGI FOREVR II』 11月9日(水)18:30~後楽園ホール
久しぶりの後楽園。このチケットも当日引き替えだったため、開場前に到着して…さて。
少し早いけど5階でチケット受け取れるかしら。あらら?澤さんが目の前にいるし。
何やら手違いがあり1階窓口まで下りてきた様子。
声を掛けると「あ!ちょうど良かったです!」爽やかに言われ、その場でチケット引き替え。
最も大切な日の最も大切な試合を控えているのに駆けずり回ってる澤さんって一体。
壁に向かって精神統一とか…ないわなあ(苦笑)
【メイン / YARISUGI FOREVER ~澤宗紀 引退試合~】
●澤宗紀(バトラーツ) vs ○日高郁人 ※29分13秒 野良犬ハイキック→KO
正直、この日は朝から気を抜くと涙が出そうだった。前振り映像がまた泣かせる作りだ。
我慢だ。リボルバー・ジャンキーズのイントロで…うわあダメだダメだ、泣いちゃイカン。
澤入場からリングイン、コール、紙テープの嵐。しかし何だろうね、この言いようのない感情。
頭で理解していても、惚れたプロレスラーの引退がこんなにキツいとはねえ。
じっくりした攻防は集中して見られた。何故かフラッシングエルボーで涙が溢れた。
ワチャワチャしたムーブに「バカだなあ(褒め言葉)」今までの試合がオーバーラップした。
驚いたのは雪崩式フランケンシュタイナー。ええっ?澤のは初めて見た気がする…?
やった事なくても勢いでやっちゃうような人だけど(失礼)色んな引き出しを持っていたんだね。
時間よ止まれ…なんて無茶な願いは叶わず、普通なら長丁場の試合時間があっという間。
次は無いんだ。そう納得させられた激しくキビシイ試合だった。
































思いを断ち切る見事な試合をした相棒の日高選手に大いなる感謝と大きな拍手を贈ろう。
満足した。ハチャメチャで、熱くて、面白く楽しくて、澤宗紀というプロレスラーが大好きだった。
澤に「痛いけど楽しいー!」って顔されたら、こっちも「きゃー楽しいー!」ってなるよね。
巧いとか強いとか関係ない。楽しいから好き。
澤さん、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました!
【オマケ / ちょっとだけ振り返る】


この4人の対戦を見たのはこれが最初で最後だったけれど、大好きな試合。



地下プロレスが澤さんに惚れ込んだきっかけ。笑いながら何処かギラついたものがあったなあ。
新しめなファンの私ですら語り尽くせないほど沢山の思い出がよみがえりウルウル…。
でも澤さんの言葉を借りれば「しめっぽいのはナシ!」という訳で、
最後はこの画像を貼ってお別れしよう。
カメラを向けると、いつもこんな顔だよ。澤さん、本当にありがとうございました(笑)


スポンサーサイト