プロレスリング・ノア 9月27日(日) 17:00~ 日本武道館
『GREAT VOYAGE 09 in TOKYO~
Mtsuharu Misawa, always in our hearts~』
【第5試合】 18分33秒 足首固め
秋山準、鈴木みのる、○杉浦貴 vs ●力皇猛、モハメド ヨネ、KENTA
※秋山とみのるが同じコーナーという不思議な光景。微妙な距離のとり方がおもしろい。
KENTAの攻撃を全部受けるみのるは優しい。しかし、力皇は怪我が耐えないなあ…。
お祭りでもテーマを持ち(川田キックなど)先を見据えた試合を作っていたKENTAは賢い。
【第6試合】 21分05秒 バックドロップ
佐々木健介、○森嶋猛、中嶋勝彦 vs 天龍源一郎、小川良成、●鈴木鼓太郎
※GHCタッグチャンプの健介&森嶋はバスーカ砲でサインボール発射。彼らなりのミニ祭りか。
NOAH久々上陸の天龍は会場から大歓迎。天龍健在を示すには適役の健介とチョップ合戦。
赤コーナーへ自発的に退き、余所見をしていた勝彦にパンチ入れムカッとさせる天龍さん。
控えてる時も気を抜いたらイカンと教えたか。大人気なさ含め天龍に学ぶべき事は沢山ある。
健介が鼓太郎相手にほんの1分ほど見せたプロレスリングは良かったなあ…(ボソッと呟く)
【第7試合】 21分53秒 豪腕ラリアット
●田上明、武藤敬司 vs ○小橋健太、高山善廣
※千両役者・武藤は大舞台なほど輝く。登場を待ちかねTRANS MAGICが流れ…ないぞ?
聞いた事のない曲に会場が戸惑いザワつく。何故テーマ曲を変えたんだあ!残念さMAXだ。
だが折角の見せ場ガッカリを割り引いても、華やかオーラや椅子の使いどころで魅せてくれた。
小橋はもう充分NOAHに貢献したのだから、田上社長がいるポジションに下りてはくれまいか。
その方がお互いツラくないと思うのだが。夢を与えるレスラーが不安を感じさせるのはマズイ。
【第8試合】 GHCヘビー級選手権試合 ※潮崎防衛
○潮崎豪 vs ●齋藤彰俊 24分42秒 ゴーフラッシャー
※格闘家の雰囲気を身に纏い白装束で入場の彰俊。強さと怖さを前面に出し潮崎を追い込む。
徹底した右腕狙い。耐える潮崎。良い感じなのに中盤から物凄く雑になり残念な試合となった。
潮崎のムーンサルトプレスは驚くほど美しかった。防衛ロード歩むなら繋ぎ技じゃ勿体ないな。
プロレスリング・ノア『Exceeding Our Dreams'09』開幕戦
9月12日(土)18:30~ 後楽園ホール ☆詳細は『スポーツナビ』で
【第4試合】 19分16秒 変形原爆固め
潮崎豪、杉浦貴、○谷口周平 vs 小橋建太、秋山準、●石森太二
※NOAHの試合は、出された料理がウマイのかマズイのかも判らない味音痴になった自分。
谷口の髪型が変なのと、秋山の後頭部がたそがれてたのが印象的。試合は…まあノンビリ。
久しぶりに見た小橋は、何だか馬場さん化してた。売店でも時間いっぱい頑張っていた小橋。
潮崎は見た目が新日っぽいが、やっとの世代交代だからこのまま押して行くのが筋かなと。
【第5試合】 ●バイソン・スミス vs ○佐々木健介 13分29秒 ノーザンライトボム
※よくもまあココまで中身の無いスッカスカな試合ができるもんだ。何の感情も湧かんがな。
【第7試合】 24分31秒 タイガードライバー ※金丸・鈴木組防衛
○金丸義信、鈴木鼓太郎 vs 中嶋勝彦、●宮原健斗
※健斗が気合い充分、勝彦を押し止め先方を買って出る。鼓太郎と健斗、まずまずの出だし。
勝彦はドラゴンゲートに参戦することで、スピードとトリッキーな動きを持ち帰ったようだ。
一種クセのある王者組に程よくマッチしている。残る心配はタイトルマッチ初体験の健斗だ。
表情で見せるでもなくタダ何となくヤラれ、流れが止まる捕まりグセがやはり出て中だるみ。
だが、それを補って余りある頑張りに拍手を贈りたいし、特筆すべきはジャーマンだ。
ジャーマンの使い手である勝彦と被る技は使って欲しくないのが正直なところだが、
今回健斗の見せた長身がしなり「フワリ」と美しく弧を描くジャーマンでは認めざるを得ない。
勝彦と健斗の連携も随所で見られタッグとして機能し、あと一歩の処まで王者組を追い込んだ。
惜しかった…。だが観客に「惜しい!」と思わせる試合を見せられるのが大切な事と私は思う。
地下プロレス『EXIT-21 CORE:E』 9月6日(日)17:00~新宿CORE STADIUM
半紙に墨で手書きと、ひじょうに趣きのあるチケット。
早めに到着すると、静寂のなか思い思いの動きでアップに集中する選手達が見られる。
リングと客席を隔てる縄はチェーンに見立てた地下らしい作品。縄鑑賞も楽しみのひとつ。
~3分1本勝負~
【第1試合】△ナイト・オブ・キング・ジュリー vs △入道 (時間切れ引き分け)
【第2試合】△日龍 vs △入道 (時間切れ引き分け)
【第3試合】○マッド光一 vs ●入道 (レフェリーストップ)
【第4試合】△磯英弥 vs △入道 (時間切れ引き分け)
【第5試合】○富豪2夢路 vs ●入道 (アームロック)
※ジュリーと入道の試合が3分で終わってしまい「あれ?これってエキシビジョン?」
でも確かに「第1試合」と言ったが?そして「日龍 vs 入道」「マッド光一 vs 入道」と続く。
引き分けだろうがレフェリーストップだろうが、相手は変われど反対側はひたすら入道。
試合時間各3分。5人掛けという名の教育マッチか。しかも磯、夢路と益々厳しくなる。
入道は口から出血、当然のようにヘロヘロ。ほんの少し息を整えるだけで、はい次。
諸先輩達が各自の持ち味を出す中で、マッドの潰しに掛かる大人気ない打撃が光った。
夢路は適度に付け入る隙を見せてやりながらも、入道は既にわけわからない状態だ。
ヤケッパチか恐怖を払拭するためか、「あー!」と叫びながら夢路に向かって行く入道。
玉砕し介抱される入道をリング中央で見おろす夢路。フラフラと自力で立ち上がる入道。
夢路は笑顔で入道に張り手。思わず「張り返せ!」と声が出る。期待通り張り返す入道。
「よしよし」と、愛おしそうに入道を抱きしめる夢路。共感と一体感が生まれた瞬間だった。
【伝統緊縛実演】
CORE恒例となった春兜京(はると きょう)氏による緊縛披露。今回は何と客席で!
~時間無制限3本勝負~
【第6試合】ナイト・オブ・キング・ジュリー、マッド光一 vs 磯英弥、日龍
※2対1でナイト・オブ・キング・ジュリー&マッド光一組の勝利
〔1本目〕 ○マッド光一 vs ●日龍 (レフェリーストップ)
〔2本目〕 ○日龍 vs ●マッド光一 (腕ひしぎ十字固め)
〔3本目〕 ○ナイト・オブ・キング・ジュリー vs ●磯英弥 (スリーパーホールド)
※今回、謎フランス人からのオファーメールが常連の紅へは行かず、紅は他興行へ参戦し、
磯がCORE初登場となったが、磯に届いたメールの宛名が「Hideya」でなく「Toshiya」と…。
てな経緯で、いつもの薄暗い会場EXITから明るいCOREで初めて磯の顔をマジマジと見た。
男前で色気もあり笑えばチャーミング。オヤジ好きにはたまらん。磯マニアの気持ちに納得。
そのような訳で前半「入道祭り」後半「磯祭り」的観戦となり、予想外に嬉しい収穫だ。
未だにプロレス技すら覚えない自分にはグラップリング(?)は更にわからないけれど、
磯が繰り出すお手本のような「何処を極めれば痛いか」技に「へえ~、こうなってるんだ」
特にジュリーとの攻防は見応えあり。テクはわからずとも感情の発露は素人でもわかる。
威勢の良いジュリー&マッドや渋い磯といった明確な個性を持つ選手に比べると、
「静」で魅せる日龍は(玄人受けするかもしれないが)少々分が悪く感じてしまった。
今回は「顔面凶器コンビ」に凱歌が上がったが、次は「イケメンタッグ」のリベンジをぜひ。
【いろいろ画像】
◆メインをじっと見つめる入道くん◆終了後の反省会?◆日龍さん、がんばれ!
◆CORE降臨記念。一部マニア向け磯さん特集。
◆夢路さん&緊縛師・春兜京さん ◆九州無差別級タッグベルト。
虎と龍のデザインの内、夢路さんは虎を選び、パートナー上田馬之助選手は龍とのこと。
鬼神道 Returns~ミスター雁之助プロデュース興行~
9月5日(土) 19:00~ 新木場1stRING
【第0試合】 2R 1分12秒 パンチ連打→TKO(異種格闘技戦3分3R)
○ユウキアユム vs ●翔太
【第1試合】 8分56秒 Eクラッシュ(無制限ノールール)
○竹田誠志 vs ●趙雲子龍
【第2試合】 10分12秒 Fクラッシュ(30分1本勝負)
●真琴 vs ○風香
【第3試合】 11分5秒 首固め(30分1本勝負)
○ヤス・ウラノ vs ●円華
【第4試合】 時間切れ引き分け(30分1本勝負)
△GENTARO vs △澤宗紀
【第5試合】 20分39秒 クロイツラス(60分1本勝負)
田中将斗、●藤田峰雄 vs ○ケニーオメガ、宮本裕向
※上記試合結果より第4試合の雑感をば。




紙テープが舞う中、奇襲を掛ける澤。場外エスケープするGENTARO。
うつぶせで表情見えないのが反って不気味。ムクリと起き上がり南側で椅子チャンバラ。
リングに投げ入れた椅子を一旦コーナーに置き、リング中央で向かい合う澤とGEN。
いきなりドキドキワクワクな展開。 手四つバックの取り合い腕の取り合いと主導権争い。
目まぐるしく体勢が入れ替わる。その早いこと早いこと。 華麗さに魅入る。目が喜ぶ。




ひとしきりの攻防後、コーナーに置かれた椅子にドッカと腰を下ろし睨み合う澤GENTARO。
レフェリー「休むな!」の声を機に、徐に椅子をリング中央へ。さあ、始まりますよ。ワクワク。




ビシバシと強烈な張り手の応酬。好敵手を発見した澤の嬉しそうな顔といったらまあ・・・。
GEN渾身の張り手で澤吹っ飛ぶ。すかさずシャイニングウィザートかます澤。目が離せない。




仕切り直してガッチリとした攻防。一進一退に見えながらもGENTAROがやや優位か。
「プロレスルール内なら何でもアリ」を最大限活用するGENTAROの懐の深さ、したたかさ。




GENをコーナーへ置き低空ドロップキック連発の澤。更に場外へ落としエゲツなく澤の逆襲。




コーナーへGENを串刺ししたまま澤パンチ連打。肩を極められたGENはチョーク攻撃で抜け。
予想の上を行く攻撃と切り返し。何なんだこの2人は・・・。いったいどうなるのだ?




休む間もない展開の中で緩急をつけながら、その「緩」の部分ではカッチリ足攻めと腕攻め。
花道、GENが長滞空パワーボム。澤は側転エルボーからフェイスクラッシャー。もう笑うしか。




GENはハイレベルな技を出しながら決まらない。澤は切り返して即丸め込むも決まらない。
「こんなことやったことないぞ」呟きながら、へっぴり腰で場外に飛ぶ(というか落ちる)澤。
南側雛壇、ブレーンバスター(?)を狙うGEN。堪えた澤、ぶっ飛ばしてGEN階段転げ落ち。
澤自身もヘロヘロで階段落ちというオチ付き。試合時間あと僅か。時間切れ引分け濃厚。




リングに戻りオーラス。GENが掟破りの卍。当然のように澤も情念卍でお返し。
結局時間切れとなったが、最後まで手を出し続け、驀進し続けた2人。面白かった!




歩み寄る澤とGEN。澤は好敵手と認めた相手にはやりますよ。バシッ!張り手をお見舞い。
退場する澤をロープに絡みつけるGEN。「チューされたあ!」と澤。GENも好敵手に出会った。
しっかし2人ともホント~~~にバカだねえ。あ、これは最高の褒め言葉。
面白くて、楽しくて、可笑しくて、ゲラゲラ笑ってしまった。
幸せだと笑うよね?小難しいことや理屈抜きで笑えるよね?
ありがとう。こういう試合を見たかったんだ。
互いの熱が螺旋となり、互いが互いを高めるような。
そんな試合を見たかったんだ。